紙に書いた手書き文字やイラストをデータに取り込めたらいいなと思ったことはありませんか?
今回は、Adobe社のIllustratorを使用した手書き文字、イラストのデータ化方法をご紹介します!
illustratorを使って手書き文字をベクター化する方法
必要なもの
・手書きの文字やイラスト(メモ紙に書いたもので可)
・Adobe社のIllustratorソフト
・Adobe社のPhotoshopソフト(なくても編集可)
手順1.手書きの作品を撮影する
まずは、手書きの文字やイラストをスマホで撮影し、Photoshopに取り込みます。
Photoshopのソフトがなければスマホの画像編集機能や無料アプリでの画像編集で代用できます
カメラは普通のスマホの機能のカメラで大丈夫です。
手順2.Photoshopに撮影した写真を取り込む
Photoshopを開き、写真を選択して取り込みます。

こんな感じで画面に取り込みができました。
手順3.コントラストを調整
次は、タブの「ウインドウ」を選択⇨その中の「色調補正」で明るさとコントラストを補正します。

色の境目がはっきりと見えるように、コントラストを調整すると以降の作業がしやすくなります。
結果がこちら。

この状態で、一度保存をします。
スマホの画像編集機能や無料アプリを使う場合も、明るさとコントラストを調整して文字の判別をしやすくしておきます。
手順4.Illustratorで画像トレースを行う
このあとはAdobe社のIllustratorソフトを使用した手順となります。
①illustratorで先程保存した画像を開きます。
②上部のタブにある「画像トレースを選択」を選択します。

③上部タブの「オブジェクト」を選択⇨中のメニューの「パス」を選択⇨「単純化」を選択する。

次に、左側メニューの「自動選択ツール」を選択し、背景にカーソルを置きdelateボタンで消去する。

すると、結果がこうなります。

周りの白い余白が消えて、手書きの文字のみが残りました。
pdfで保存をすると、背景が透過された画像が保存されます。
手書きで書いた画像のベクター化
次に、手書きで書いた画像を取り込んでベクター化する方法を紹介します。
ベクター化をすることで、データを拡大しても鮮明な画像として表示が可能です。
データ化をする際には、ベクター化まですると便利なので、試してみてください。
まず、画像をIllustratorに取り込みます。
このように画像が表示されます。

画像が表示されたら、上タブのメニューから「画像トレース」を選択します。
タブの【デフォルト 】メニューにて写真(高精度)を選択します。

【拡張】を選択します。

自動選択ツールで背景をdeleteボタンで消去します。

背景の色がついている部分をクリックすると消去できます。
すると、このようになります。

背景が消去され、文字のみ青色の点で覆われているのがわかります。
ここまでできたら、タブの「表示メニュー」から「透明グリッドを表示」をクリックします。

png形式で保存すると背景透過でカラー文字ができあがりました!

svg形式にも対応しています。
svg形式で保存すれば、ロゴにも使用できるので便利です!
手書きで書いた文字をデータに取り込みたいとき、是非この方法を試してみてください。